記事カテゴリ: BOE、ECB政策金利系まとめ

2009年12月 4日

ECB政策金利まとめ 12月

2009/12/03 (木) 21:45

ECB政策金利
結果 1.00% 予想通りの据え置き サプライズ一切なし
予想 1.00% 
現行 1.00%

   

22:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

tm_g2eDioNWg0Y[1].jpg

「現在のユーロ圏金利は適切、」
経済の不透明感が依然として強い、」
物価は引き続き抑制されている、」
「最新のデータでは、依然として年内の経済活動の改善が示唆される、」
回復を支えている一部要因は一時的なものである、」
「2010年のユーロ圏経済の回復ペースは緩やかな見通し、」
インフレは近い将来に上昇へ、」
「今月の1年もの資金供給は最低応札金利の平均に連動へ、」
「2010年第1四半期には過去6ヶ月の措置を継続、」
「流動性供給措置、すべてが必要というわけではない、」
3月実施の6ヶ月物資金供給が最後になる、」
「10年GDP成長率見通しは1.1%から1.5%へ上方修正(9月時点-0.5%から+0.9%)。」
「09年GDP成長率見通しは-4.1%から-3.9%へ上方修正(9月時点-4.4%から-3.8%)。」
「10年インフレ率見通しは+0.9%から+1.7%(9月時点+0.8%から+1.6%)。」
「11年インフレ率見通しは+0.8%から+2.0%。」
「非標準的な措置は段階的に解除。」
「銀行は資本増強に向けて適切な措置をとるべき。」
「各国政府は財政不均衡是正に向けた措置を講じるべき。」
道のりはまだ険しく引き続き警戒。」
「現時点で政策金利についてのいかなる示唆も提示しないことが重要。」
「現在の金融政策アプローチは資産インフレにターゲットを合わせることを許容。」
「住宅ローン市場は上向きの成長トレンドを示す。」
「1年物資金供給オペは12月で最後となることを確認。」
「出口戦略についての決定は全員一致。」
「政策金利の検討も全員一致。」
「ECBにとってドルが強くなることが重要。」
「金融政策変更のタイミングについて何もシグナルは送っていない。」
「本日のステップは非伝統的手法の成功を反映。」
「1年物資金供給オペについての決定は中立に向かう正しい方向。」
ドバイ問題は誇張されているが警戒の必要性は再認識。」
米財務省やFRBがドルを支援すると信じている。」

   

ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、

全くサプライズはありませんでした。

   

そしてその後のトリシェ会見では、

景気、インフレに対してはイケイケ発言でしたが、

しつこくドル安を牽制する発言をしました。

もっとも、BOE、ECB政策金利系まとめ

を調べると分かりますが、

過去何度もトリシェは「強いドルを支持する!」と叫んでいますが、

結局は何の効果もなく、

2007~2008の空前のドル安の時は、

バブル崩壊までドル安トレンドが突き進んでいきました。

要人発言でトレンドが変わるということはありません。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言(GDP、インフレ上方修正)でユーロが爆裂上昇

になるのが自然に思えます。

    

では、この材料を受けて、現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き

     

15分足 下記のチャートでは13:45が日本時間21:45 ECB金利

fxs8008.JPG

※このチャートを見る方法

  

ユーロドル 5分足

fxs800hdgfhdgfh9.JPG

   

金利発表では材料織り込み済みとなって

ほとんど動きませんでした。

これはECB政策金利の時の値動きの特徴で、

その後のトリシェ会見からお祭り開始というのがいつものパターンです。

(EUは多数の国が参加しているので、情報がどうしても漏れるのだと考えられます。)

  

そしてトリシェ発言からいつものように祭り開始。

上下に大きく乱高下した後、

なぜか爆下げとなりました。

GDPやインフレ率の上方修正発言は完全に無視されました。

解説者の中には、

トリシェの強いドル支持発言で爆下げになったんだ!

という解説をする人もいましたが、

トリシェの強いドル支持発言は今回に限ったことではなく、

今まで何度も繰り返し発言してきましたが、

そのたびにマーケットは無視してドル安を驀進してきました。

   

常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると理解しがたい値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

今晩の米雇用統計を控えて、神経質な値動きになりましたが、

巨視的なファンダメンタルズは依然としてユーロに追い風が吹いているような印象です。

  

今晩の米雇用統計、いったいどんな滅茶苦茶な乱高下になるのか、

とても楽しみです。

   

過去の米雇用統計前後の値動きはこちらでまとめています。


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