記事カテゴリ: BOE、ECB政策金利系まとめ

2011年10月 7日

BOE、ECB政策金利まとめ 10月

2011/10/06 (木)

20:00 英中銀政策金利 
結果 0.50% 何のサプライズもない
予想 0.50% 
現行 0.50%

※声明にて、資産買取枠を拡大と発表
  
2000億ポンド→2750億ポンド

  

20:45 ECB政策金利 
結果 1.50% 何のサプライズもない
予想 1.50% 
現行 1.50%

   

21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

tm_g2eDioNWg0Y[1].jpg

インフレは引き続き高水準。」
インフレ率は今後数ヶ月は2%上回るその後低下へ。」
「マネー拡大の基調ペースは依然として緩やか。」
不透明感は特に高い、成長が下半期に下押しされる可能性高い。」
「12ヶ月物と13ヶ月物のオペを実施へ。」
「12ヶ月物オペは期間内のリファレンス金利平均で固定し、全額供給する。」
「少なくとも6月10日までは全額供給を実施。」
11月にカバードボンド購入を再開、400億ユーロ規模。」
「カバードボンド購入は発行・流通市場で実施。」
「3ヶ月物オペ、来年6月まで固定金利で全額供給。」
成長へのリスクは下振れ。」
金融市場の緊張が成長の下振れリスク。」
インフレリスクは上下におおむね均衡。」
「税金などがインフレの上振れリスク。」
予想下回る成長がインフレの下振れリスク。」
「すべての非標準的措置は一時的なもの。」
「下期の実質GDPは極めて緩やかな成長に。」
「欧州金融機関は、バランスシートの強化が必要。」
世界的な成長ペースの鈍化・信認低下・債務危機などが背景。」
「ユーロ圏経済は新興市場の成長や低金利の恩恵を受ける見通し。」
「成長への下方リスク、金融市場・エネルギー価格・保護主義・世界不均衡に起因。」
銀行システムにはとくに注意が必要。」
「今後のEFSFによる政府への貸し出しを銀行の資本増強に役立てるべき。」
「短期金利は現行水準に据え置くのが適切。」
短期金利は引き続き低水準。」
「7月21日の決定を完全に履行することをユーロ圏各国に求める。」
「金利据え置き決定はコンセンサス。」
「物価安定の確保で信任得ている。」
「市場はインフレが物価安定の定義と一致していると認識。」
「ECBはEFSFのレバレッジ活用を適切とは考えていない。」
「非標準的措置はすべて金融政策の波及を回復する目的。」
今後数ヶ月間の利下げについて、是非を長時間議論した。」
「非標準的措置についても是非を長時間議論した。」
「EFSFが新たな権限を得ると想定。」
「各国政府にすべての必要な措置をとるよう再度勧告。」
国債買い入れプログラムは継続している。」
「政策声明が適切な点を伝えている。(議事録を公表すべきか、との質問で)」
「市場に基づけばユーロは信認を得ている。」
「通貨としてのユーロと金融安定を混同すべきでない。」
「ECBは推計を持っていない。(欧州の銀行に必要な資本増強規模について)」
「ECBは場合によってはユーロ圏当局に対して困難な措置を要請することも。」
「シュタルク専務理事は個人理由で退任を決定。」
「専務理事候補のアスムセン独財務次官に反対せず。」
「全会一致での決定、われわれは責任を完全に認識。」
世界的な危機にある、新たな課題に対応し常に警戒することが重要。」
「アイルランドの信認は着実に改善。」
「われわれは可能な限り責務を果たす所存。」

   

     

BOE政策金利は市場予想どおりの据え置きでしたが、

資産買取り枠の大幅な拡大を発表(2000億ポンド→2750億ポンド)。

通貨フローはそれだけ希薄化されジャブジャブになるわけですから、

定石では、インフレ&通貨価値の下落となるはずです。

スタグフレーションの王道を着実に歩んでいるようです。

英国のファンダメンタル状況はかなりヤバそうです。

   

一方、ECB政策金利も、市場予想どおりの据え置きでした。

  

そしてその後のトリシェ会見では、

先月に引き続き、

ECBは欧州経済について悲観的な見通しを持っていることが明らかにされました。 

今のところギリギリのところで制御しているようですが、

景気減速&インフレの、スタグフレーション突入の可能性を示唆しており、

かなりやばそうな雰囲気が漂って参りました。 

また、利下げについて直接的な言及が飛び出して来ました。

   

米国もスタグフレーションに突入しそうな勢いで、

世界金融資本主義は地獄の入口に立っているようです。

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOEの資産買取枠拡大発表でポンド暴落

・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く

・トリシェ発言でユーロ暴落

となるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き

     

5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利

fxfxj0141.jpg

※このチャートを見る方法

     

fxfxj0142.jpg

   

BOE金利自体はサプライズはありませんでしたが、

同時発表の資産買取枠拡大に反応したのか、

ポンドが叩き売られました。

また、ポンドだけでなく、ユーロも対ドル、対円で急落しました。

一応、常識的に考えて理解できます。

   

そしてそのどさくさに紛れて、

その後のECB政策金利でも、市場予想どおりの金利据え置きでしたが、

ユーロが叩き売られました。

(ポンドはなぜか変化なし) 

とにかく何が何でもユーロを売りたいおじちゃんたちがいるようです。

   

そして21:30トリシェ会見に突入。

トリシェ発言は悲観的な内容のオンパレードで、

さぞかしユーロは爆売り祭りになるのかと思いきや、

トリシェ会見を境にしてユーロ爆上げとなりました。

ジュリアナ1.jpg 

   

ファンダメンタル分析的、常識的に考えると全く理解出来ない値動きですが

これが生きた相場なのです。

   

さて、場味の分析ですが、

トリシェ会見の悲観的な内容とは裏腹に、

ユーロは爆上げとなりました。

単純に考えると、

いわゆる「材料出尽くし」の値動きで、ユーロ反転を示唆しています。

今晩の米雇用統計で、この反転の兆しが本物かどうか、

しっかりと確認したいと思います。


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