記事カテゴリ: BOE、ECB政策金利系まとめ

2010年2月 5日

BOE、ECB政策金利まとめ 2月

2010/02/04 (木)

21:00 英中銀政策金利 
結果 0.50% 予想通り 何のサプライズも無し
予想 0.50% 
現行 0.50%

21:45 ECB政策金利 
結果 1.00% 予想通り 何のサプライズも無し
予想 1.00% 
現行 1.00%

   

22:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

tm_g2eDioNWg0Y[1].jpg

「銀行の利益は巨額賞与や配当に向けるべきではない。」
「銀行の利益はバランスシートに振り向けるべき。」
「銀行の与信が制限されないように注視。」
「国際協調の組織はG20がG7に優先。」
「引き続き先進国がG7会合を持つことは重要。」
「強いドルが重要との米国の見解を支持。」
「3月に第2四半期の流動性措置に関する決定を下す。」
「ギリシャ問題、政府が目標達成に向けあらゆる決断下すと確信。」
「財政再建は遅くとも2011年に開始すべき。」
「財政の出口戦略を明確にすること極めて重要。」
「2010年の赤字目標は遵守すべき。」
「EUの財政ルールの遵守を要求する声は非常に強い。」
「一部の国の赤字が大幅に拡大。」
「多額の財政赤字は金融政策に負担。」
「M3と信用の伸びは当分の間、弱い公算。」
「在庫循環、輸出、景気刺激策で恩恵。」
「インフレ率は1%前後にとどまる見通し。」
「成長見通しのリスク、上下にほぼ均衡。」
「物価安定に中期的に維持される見通し。」
「景気回復への道のりは平坦ではない。」
「政策金利は引き続き適切。」
「物価は引き続き抑制される見通し。」

      

BOE、ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、

全くサプライズはありませんでした。

   

そしてその後のトリシェ会見では、

随分と弱気的な発言内容となりました。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言で若干ユーロ下落 (大暴落するような内容ではありません)

になるのが自然に思えます。

    

では、この材料を受けて、現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き

     

15分足 下記のチャートでは13:00が日本時間21:00 BOE金利

fxfxa5053.JPG

※このチャートを見る方法

   

ユーロドル5分足

fxfxa5054.JPG

   

ユーロドル 週足

fxfxa5056.JPG

   

BOE,ECB金利発表では材料織り込み済みとなって

ほとんど動きませんでした。

常識的に理解できる値動きです。

  

そしてトリシェ会見時間22:30からいつものように祭り開始。

しばらくしてユーロドル、ポンドドル等、ドル円以外のストレートペアで猛烈なドル高!

対円で猛烈なドル安(ドル円爆下げ)となりました。

例によってなぜか円だけが他の通貨と別の動きとなり、

結果、クロス円爆裂暴落となりました。

   

これと同時にNYダウ先物、原油、金も爆裂暴落し、

いわゆるバブル崩壊相場、金融不安相場となりました。

   

戦争でも起こったのか?

大銀行が破綻したのか?

ギリシャが破綻したのか?

○○ショック、と呼ばれるべき大事件が発生したのか?

普通はそう考えるのが自然だと思います。

   

しかし、特に○○ショックと呼ぶべき材料は何もありませんでした。

(ホワイトハウスが、雇用統計が悪そうだ、と声明を出したのが原因という説もあります。)

         

常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると意味がわからない値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

   

さて、場味の分析ですが、

誰の目にも明かな弱気地合です。

   

今晩の米雇用統計も大荒れに荒れそうです。

ご注意ください。

過去の米雇用統計前後の値動きはこちらでまとめています。
(常識では理解不能な滅茶苦茶な値動きが多いので注意)

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