記事カテゴリ: FXテクニカル分析入門メルマガ バックナンバー一覧 , 三猿金泉秘録入門

2010年12月12日

相場の極意『三猿金泉秘録』 2 序文 前半【FX・株のテクニカル分析入門 第191号】

先ほど、メルマガ最新号

FX・株のテクニカル分析入門 第192号 

『三猿金泉秘録』 3 序文 後半 テクニカルの本質

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以下は前号のバックナンバーです。

   

FX・株のテクニカル分析入門 第191号 

相場の極意『三猿金泉秘録』 2 序文 前半

  
  
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こんばんは。FXTECです。 
  
いつもご愛読ありがとうございます。
  
感謝します。
  
  
  
  
さて、本日は
  
日本相場哲学の神髄 三猿金泉秘録 (さんえんきんせんひろく)2 序文 前半
    
をご紹介します。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/nikkosanen.jpg

nikkosanen.jpg

  
  
  
   
■三猿金泉秘録ってなんだっけ?
  
  
『三猿金泉秘録』とは、江戸時代に大阪堂島の米相場で活躍した
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/doujima.jpg

doujima.jpg

  
伝説の相場師、牛田権三郎(生没年不詳)が
  
六十余年に及ぶ相場経験の総まとめとして、その神髄を後世に伝えるべく、
  
宝暦五年(1755年)九月に書き上げた相場理論書です。
   
   
   
日本の相場理論としては
   
・本間宗久(1724~1803、江戸時代)の酒田五法
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat124/
    
・羽黒山人(生没年不詳)の羽黒法
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat125/
  
・細田悟一氏 (1898~1982)の一目均衡表
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat96/
  
が有名ですが、
  
『三猿金泉秘録』はそれらに比肩する相場理論として
  
現代の相場にも通じるとして、
  
現代でも信奉する相場関係者が少なくないと言われています。
  
  
  
それでは、以下、三猿金泉秘録序文です。
    
  
  

■三猿金泉秘録序(前半部分)
  
  
体極動きて陽を生じ、
  
動くこと極まりて静かなり。
  
静かにして陰を生ず。
  
静かなること極まりてまた動く。
  
一動一静あるに、その根となる対極陰陽は天地。
  
万物の始まりなり。
   
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/taikyoku.gif

taikyoku.gif
      
   
米の高下も天地陰陽のめぐるがごとく、
  
強気の功あらわれて、はなはだ高くなり、
  
上がる理極まれば、その中に弱気の理を含む。
  
弱気の功あらわれて、はなはだ安くなれば、
  
その中に強気の理を含む。
  
万人の気弱きときは、米上がるべきの理なり。
  
諸人気強きときは、米下がるべきの種なり。
  
これ皆天性理外の理なり。
   
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg6035.jpg  

fxfxg6035.jpg
  
予壮年の頃より米商いに心を寄せ、
  
昼夜工夫をめぐらし、六十年来月日を送りて、
  
ようよう米強弱の悟りを開きて、米商の定法を立て、
  
一巻の秘書を作り、名づけて三猿金泉録という。
   
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/doujima.jpg

doujima.jpg

  
米殻の形象は中丸く上下とがる、
  
丸は陽、とがりは陰なり、
  
天地陰陽の気を受け、
  
四民士農工商を養う天下第一の宝なり。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/rice.jpg

rice.jpg
  
  
三猿とは見猿、聞猿、言猿の三なり。
 
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/nikkosanen.jpg

nikkosanen.jpg

   
目に強変を見て、心に強変の淵に沈むことなかれ、
  
ただ心に買い含むべし。
  
  
耳に弱変を聞きて、
  
心に弱変の淵に沈むことなかれ、
  
ただ心に買い含むべし。
  
  
強変を見聞くとも、人に語ることなかれ、
  
言えば人の心を迷わす。
  
  
これ三猿の秘密なり、
   
金泉録とは、この書の名なり。
  
  
※参考文献
『三猿金泉秘録-和歌で相場道を極める』
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sanen1
『マンガ 三猿金泉秘録』
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sanen2
※現代かな遣いで表記しました。
  
  

《コメント》
  
非常に有名な三猿金泉秘録の序文です。
  
三猿金泉秘録は、いきなり宇宙の根源の話から始まります。
  
「体極」とありますが、
  
陰陽思想における、宇宙万物の根源たる「太極」のことです。
  
太極 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E6%A5%B5
   
陰陽思想 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E9%99%BD%E6%80%9D%E6%83%B3
   
陰極まって陽となり、陽極まって陰となる、
  
万物流転、諸行無常。
  
この宇宙の法則、万物を動かすエネルギーの原理が、
   
相場においても通底しているということです。
  
  
  

そして、「三猿」と名づけた真意についても言及されています。
  
  
見ざる:値動きの急変を見て、相場に飲まれて動揺してはならぬ!
   高値の絶頂、安値のどん底は永遠には続かない。
   周囲の人間があたふたおろおろしているのを横目に見つつ、
   売り買いのタイミングについて冷静にじっくりと吟味すべきである。
  
  
聞かざる:市場内でどよめきが起こり騒然としているのを聞いたり、
   他人から
    「△△が大暴落したよ!!」
    「○○が人気の絶頂だよ!乗り遅れちゃダメだよ!」
   といった話を聞いたりしても、
   不安になったり、心動かされ動揺してはならぬ!
   周囲の人間があたふたおろおろしているのを横目に見つつ、
   売り買いのタイミングについて冷静にじっくりと吟味すべきである。
  
  
言わざる:相場の高下について他人に語ったり、ましてや煽ったりしてはならぬ!
   人の心を迷わせることはしてはならない。
  
  
※三猿 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%8C%BF
   
  
   
《教訓》
  
で、この話が現代の為替市場で何の役に立つのか、ですが、
  
まず、要は、永遠の上昇、永遠の下落は無い、ということです。
  
「平均への回帰」、「諸行無常」、ということです。
  
テクニカル分析の根本原理の一つです。
  
あまりにも当たり前すぎる話なのですが、
  
これをまともなチャートもない江戸時代に考えついたというのは、
   
相当凄いことだと思います。
  
※移動平均線を使ったストラテジー その4 平均への回帰
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2007/05/fx74.html
  
  
  
また、三猿の話も興味深いです。
  
周りの空気や他人の「助言」に右往左往して、
  
常に不安を抱えている人が多いですが、
  
そういうのはダメだよ
、ということです。
  
  
無責任な他人の意見や周りの雰囲気、
  
もっともらしいアナリストの後講釈に流されるのではなく、
  
己の信念、相場との対話、客観的な値動き(チャート)の分析、
  
それらに基づいて自己責任で投資行動をしなければならない、
  
ということです。
  
また、「言わざる」において、
  
人の心を迷わせるようなことをしてはならぬ、
  
という指摘も非常に興味深いと思います。
   
すごく奥の深い話だと思います。
  
 
   
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
   
  
  
  
■テクニカル分析ツール
  
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その他、業者比較はこちらで。
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■ 次回予告
  
  
次回は、
  
 
日本相場哲学の神髄 三猿金泉秘録(さんえんきんせんひろく)3 序文 後半
    
をご紹介いたします。
  
  
  
  
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