記事カテゴリ: 米FOMC系まとめ

2011年6月23日

FOMC政策金利 FOMC声明全文 6月 各国政策金利一覧

日本時間2011/06/23 01:30発表

FOMC.jpg

Press Release
 
Release Date: June 22, 2011

For immediate release
Information received since the Federal Open Market Committee met in April indicates that the economic recovery is continuing at a moderate pace, though somewhat more slowly than the Committee had expected.  Also, recent labor market indicators have been weaker than anticipated.  The slower pace of the recovery reflects in part factors that are likely to be temporary, including the damping effect of higher food and energy prices on consumer purchasing power and spending as well as supply chain disruptions associated with the tragic events in Japan.  Household spending and business investment in equipment and software continue to expand.  However, investment in nonresidential structures is still weak, and the housing sector continues to be depressed.  Inflation has picked up in recent months, mainly reflecting higher prices for some commodities and imported goods, as well as the recent supply chain disruptions.  However, longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.  The unemployment rate remains elevated; however, the Committee expects the pace of recovery to pick up over coming quarters and the unemployment rate to resume its gradual decline toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate.  Inflation has moved up recently, but the Committee anticipates that inflation will subside to levels at or below those consistent with the Committee's dual mandate as the effects of past energy and other commodity price increases dissipate.  However, the Committee will continue to pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations. 

To promote the ongoing economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent. (金利据え置き) The Committee continues to anticipate that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate for an extended period.  The Committee will complete its purchases of $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of this month and will maintain its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings.  The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate. 

The Committee will monitor the economic outlook and financial developments and will act as needed to best foster maximum employment and price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.

FRB: Press Release--FOMC statement--June 22, 2011
http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20110622a.htm

  

日本時間2011/06/23 03:15ごろ

FRB議長 バーナンキ会見

bernanke.jpg

失業率の低下は苛立つほど弱い。」
今後数ヵ月間でゆっくり低下すると予測。」
「どの程度の期間、巨額に債券を保有するかはコミットしない。」
2012年に向けて景気は回復すると確信。」
しかし、ペースは緩やか。」
「どの程度減速するか正確な予想はない。」
世界経済はギリシャ債務危機のリスク。」
景気減速理由の幾つかは長期的に持続する可能性。」
経済成長妨げる逆風要因のいくつかは一層持続する可能性。」
ギリシャ債務問題に関し、欧州当局者と緊密な意思疎通を図っている。」
ギリシャの状況、経済が直面している複数の金融リスクの一つ。」
「財政赤字は長期的に削減するのが望ましい。」
「短期的に急激な財政緊縮は避けたい。」
「短期的な歳出削減は雇用創出につながらない。」
インフレターゲット導入の法的権限を有する。」
FRBの立場は昨年8月から変化した。」
「ただ、インフレターゲット導入は差し迫った課題ではない。」
欧州の不秩序なデフォルトは世界経済に大きく影響。」
「長期間の意味は少なくとも2から3回の会合。」
「政策当局者はなお需給ギャップが大きいと判断。」
緩和解除時期を言及するのは得策ではない。」
今年下期、来年序盤の回復は、今年の現状よりは加速する。」
「必要ならば更に緩和の手段はある。」
一段の資産購入や準備預金金利引き下げ。」
「米MMF、欧州銀に対する非常に著しいエクスポージャー抱える。」
「自身の予想はFOMCコンセンサスと一致、極端な見方はない。」

   

市場予想どおりの実質ゼロ金利据え置きでした。

また、従来通り、「長期間に渡って政策金利を異例の低水準で据え置く」の文言がしっかりと明記されました。

(continues to anticipate that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.)

何のサプライズもありません。

   

その後のバーナンキ会見では、

米景気について基本的に前向きな発言がちらほら見られるとともに、

欧州のソブリンリスクについての言及も目立ちました。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

FOMC金利発表では材料織り込み済みで動きようがなく、

バーナンキ会見で乱高下の後、ややドル高、

となるのが自然であるように思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?  

   

5分足   以下のチャートでは18:30が日本時間01:30  

fxfxi0161.jpg

fxfxi0162.jpg 

   

マーケットの選択は、ドル高でした。

意外にも素直な反応です。

今までのドル売り一辺倒の流れの変化を感じます。

   

ただ、NYダウが後半にかけて暴落しており、クロス円も軟調です。

いわゆるバブルイケイケモードではありません。

(株高、円安、ドル安、結果としてクロス円上昇=バブルイケイケモード)

その点には注意が必要ですが、

マーケットは米の利上げ軌道を織り込み始めたように思えます。

(利上げは株に対して短期的には悪材料として作用する)

   

※各国政策金利一覧

201106.png

データ by セントラル短資   

   

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