記事カテゴリ: BOE、ECB政策金利系まとめ

2013年10月 3日

ECB、BOE政策金利まとめ 10月

2013/10/02 (水) 20:45

ECB政策金利  
結果 0.50% 予想どおりで何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%

  

21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg 

「ユーロ圏の基調的な物価圧力は引き続き抑制される見通し。」
「信頼感の指標、経済の段階的改善見通しを確認。」
「ECBの金融政策スタンス、金融緩和の程度維持に傾いている。」
「 金融政策スタンス、必要な限り緩和的であり続ける。」
「ECBは主要政策金利が長期にわたり現在もしくは現在を下回る水準にとどまると予想。」
「 ユーロ圏経済見通しへのリスクは下向き。」
「短期金融市場に対してあらゆる利用可能な手段を検討する用意がある。」
「 金融政策スタンスへの影響に特に引き続き注意を払う。」
「ユーロ圏の生産は緩慢なペースで回復する見通し。」
「 金融市場の改善は実体経済に浸透しているようだ。」
「ユーロの為替相場はECBの政策上の目標ではない。」
「 ECBは為替動向に注意を払う、成長に為替レートは重要。」
「 マネーと金融市場の状況、経済に悪影響を及ぼす可能性。」
インフレ率、今後数カ月は低水準にとどまる見通し。」
「インフレリスクは概ね均衡。」
「 商品価格・税金がインフレの上振れリスク、予想下回る経済成長が下振れリスク。」
利下げを討議した。」
「 LTROを含むあらゆる利用可能な手段を活用する用意がある。」
「 多様な手段を保有している、何も排除しない。」
「インフレの軌道は予想通りに進んでいる。」
「 中期的なインフレ率を見通し、金利や他の手段について決定する必要がある。」
「 米政府機関の閉鎖は長引けばリスク。」
「米国のデフォルトは予想せず。」
「 短期金融市場の必要に応じて行動する用意がある。」
固定金利・全額供給は少なくとも2014年7月まで維持。」
「流動性の事故を起こしたくないというのが流動性に関する理事会の見解。」
「新たなLTROは利用可能な手段のひとつにすぎない。」
回復は弱く、ぜい弱かつ一様でない。」
「政策を市場動向に適応させる(担保不足を予想しているかとの質問に)」
信用のフローは非常に弱い。」
「 銀行の貸し出し面での改善はわずか。」
「 現在のインフレ率は予想外ではない。」
「危機が小国から大国へシフトするとはみていない。」
「 スペインの銀行は資産の質の審査とストレステストに十分備えができている。」


  

  

ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。

  

その後のECB総裁ドラギ会見は、

ほぼ全面的に悲観的な内容でした。

米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、

欧州は深い問題を抱えている印象です。

  

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

ECB金利では、材料織り込み済みで動かず

・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ失望売り

となるのが自然に思えます。  

 

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き

                   

5分足 下記のチャートでは14:45が日本時間20:45 ECB金利

fximgc0600

純粋なドル安(反作用で資源高)。NYダウは下落。

リスク回避というわけでもない。ポジション調整が続く。

   

   

ユーロドル1分足

fximgc0601

 

 

※このチャートを見る方法

 

ECB金利ではさほど動きませんでした。

「材料織り込み済み」です。

  

その後、ドラギ会見が始まると、にわかにマーケットが動き始めます。

ドラギ会見開始と同時に、乱高下スイッチオン。

いったんはユーロが暴力的に売られましたが、

5分ほどで猛烈な買いがわき上がり、

暴力的なカウンターで一気にロケット発射。

爆上げとなりました。

  

ドラギ会見にはユーロ買いの要素は全くなかったわけですが、

ユーロ爆上げとなりました。

  

ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、

これが生きた相場なのです。

  

さて、場味の分析ですが、

好材料ゼロで、ユーロが爆買いされました。

ユーロ強気と言わざるを得ません。

というか、ユーロ買いというよりも、

ドル売り、というべきでしょう。

かといって、ドル安と同時に円安にもなっていないので、

リスク選好相場ではありません。

かといって、資源相場が暴落しているわけでもなく、

クロス円も暴落していませんので、

積極的なリスク回避、バブル崩壊相場でもありません。

これがトレンドというよりも、単純なポジション調整かと思われます。

やはり、米政府の混乱(米国会の内部対立に起因する米政府機関の閉鎖)

影を落としているのでしょう。

ただし、これはただの調整であり、

あくまでもドル円はいずれ上昇トレンドに回帰するものと考えます。

とりあえず、金曜日の米雇用統計を楽しみにしたいと思います。

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