記事カテゴリ: BOE、ECB政策金利系まとめ

2014年3月 7日

BOE、ECB政策金利まとめ 3月

2014/03/06 (木) 21:00

英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
      

英中銀資産購入枠(量的緩和)
結果 3750億ポンド 予想どおりの据え置き
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド

   

2014/03/06 (木)21:45

ECB政策金利 21:45
結果 0.25% 予想どおりの据え置き
予想 0.25%
現行 0.25%

    

以上、一切サプライズ無し!

  

22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg 

ユーロ圏では緩やかな景気回復が進んでいる
「スタッフ予想は低インフレの長期化を示している」
信用の勢いは抑制されている」
「中長期的なインフレ期待は引き続きかなり抑制されている」
「必要な限り緩和的な金融政策スタンスを維持
「フォワードガイダンスを強く再確認」
金利が現行水準かそれを下回る水準に長期間とどまると予想
インフレの見通しは中期的に抑制されている」
「短期金融市場の動向を注意深く監視、利用可能なあらゆる手段を検討する用意」
高度な金融緩和を維持すると固く決意、必要なら一段の断固とした措置講じる」
「ゆっくりとしたペースながら景気回復が進む
「成長の見通しに依然として下振れリスク
「EU基準インフレ率は今後数カ月は現行の水準、中期的に2%に戻る見通し」
「インフレの上振れリスクと下振れリスクは限定的、中期的にはほぼ均衡」
「本日の決定は基調シナリオの確認に基づく」
最新データも概ね良好
「SMP不胎化停止は選択肢だが、活用を正当化できる状況ではない。不胎化停止のメリットは限られている。引き続き状況を注視し、不胎化停止を選択肢として検討する。」
「ユーロ圏の状況は1990年代の日本とは異なる。」
「金利変更など政策手段について幅広く討議した。」
国債購入プログラム(OMT)は発動の用意ができている。OMTはECBの責務の範囲内。」
「一段の政策(追加緩和)を求めるIMFとは見解が異なる。」

  

BOE金利、ECB金利、ともに

市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。

  

その後のECB総裁ドラギ会見は、

前回までと同様に基本的に悲観的な基調でしたが、

景気回復についての言及がチョコチョコあり、

欧州経済は底を打ったのか?

という印象です。

前回までと違い、若干上向きな感がありました。

  

ただ、依然として「高度な金融緩和を維持すると固く決意」とあるわけですから、

金融引き締めの方向に舵を切った米FRBとは完全に方向が逆です。

ファンダメンタル分析的にユーロ高になる材料では全くありません。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE、ECB金利では、材料織り込み済みで動かず

・ドラギ会見で、乱高下の後、元の水準に

となるのが自然に思えます。

   

また、グローバル的な視点で見ると、

米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)

その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。

となると、ファンダメンタル分析的に考えると、

対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが

自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)

 

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き

                              

5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利

fximgd0257

ドラギ会見開始と同時にユーロ爆上げ=ドル売り。

対円だけドル高。=円安。

ドル安円安で、クロス円は狂い上げ。

今週の頭は、ウクライナで戦争かと緊張していたのが、

突如バブルイケイケ相場に急変。

ジュリアナ1.jpg

        

ユーロドル5分足 日足の重要なレジスタンスラインを軽々と突破

fximgd0258

※このチャートを見る方法

 

BOE、ECB金利ではさほど動きませんでした。

材料織り込み済みというやつです。

  

しかしその後、ドラギ会見が始まると同時に、

なぜか突然、猛烈なユーロ爆買いとなりました。

     

ユーロ買いということはドル売りで、

ドルスイスも暴落でしたが、

例によって対円だけドル爆買い。=円安。

ドル安、円安で、クロス円は爆騰しました。

 

ジュリアナ1.jpg

         

突如何の前触れも無く、いわゆるリスク選好の流れに切り替わりました。

ドラギの最初の方の話に、

ユーロを爆買いさせるような内容があったのでしょうか?

特にありませんでした。

  

ドラギ会見は、狂ったようなユーロ爆買いになるような内容は無かったわけですが、

現実のマーケットは、

ユーロ買い、円売りに殺到しました。

ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、

これが生きた相場なのです。

  

さて、場味の分析ですが、

特に好材料でもない内容で、マーケットは狂ったようなリスク選好モードに入りました。

ジュリアナ1.jpg

特にユーロドル、ドル円は、重要な戻り高値を一気に上方突破しました。

場味としては文句の無い強気の地合いですが、

正直、やられた!!という感じです。

ウクライナ戦争はどこへやら、という感じです。(笑)

ウクライナ戦争の情報で右往左往していた人たちは、

完全に置いてけぼりを食らわされて、( ゚д゚)ポカーン・・・ という感じになっているのではないでしょうか。

今晩の米雇用統計ではどんなメチャクチャな乱高下になるのでしょうか。

とっても楽しみです。

過去の米雇用統計前後の値動きはこちらでまとめています。

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