記事カテゴリ: FXテクニカル分析入門メルマガ バックナンバー一覧 , エリオット波動理論入門(トレンド系)

2017年2月19日

エリオット波動論再入門 119 波動と出来高 9 プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が 第3波よりも増加したときは第5波が延長する【FX・株のテクニカル分析入門 第507号】

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を発行致しました。

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以下は前号のバックナンバーです。

 

 

 

 

 

 

 

FX・株のテクニカル分析入門 第507号 エリオット波動論再入門 119 波動と出来高 9
プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が 第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、 第5波が延長する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 


こんばんは。

FXTECです。

いつもご愛読ありがとうございます。

感謝します。

 

 

さて、本日は、

エリオット波動論再入門 119 波動と出来高 9
プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する

をご紹介いたします。

 


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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?


エリオットとは、

米国の伝説のテクニカルアナリスト

Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif

Elliot

のことです。

一見して真面目そうな方です。

 

エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、

メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、

重病に罹り、58歳で退職。


その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、

その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。

その後1938年(第二次世界大戦直前)、

エリオットが書いた論文をまとめた

「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)

が出版されました。

 

現在広く知られているエリオット波動理論は、

この「The Wave Principle」に基づいています。

 

 


■はいはい、で、出来高とエリオット波動に何の関係があんねん?


「エリオットは波のカウントを検証し、

波の延長を予測するツールとして

出来高 (Volume)を使っていた。


(中略)


修正局面の後半に出来高が減少すると、

それは売り圧迫が弱まったことを示唆することが多い。


出来高が最低になる時点と相場の転換点はよく一致する 。


プライマリー段階以下の通常の第5波では、

出来高は第3波のときよりも減少する傾向にある 。


プライマリー段階以下の上昇する第5波の出来高が第3波とほぼ同じ、

または第3波よりも増加したときは、

第5波が延長することになる 。


(中略)


エリオットは、

プライマリー段階以上の強気相場の終点では、

出来高が最も多くなる傾向になる

と述べている。

既述したように、

最終的には平行なチャネルの上側ライン、

またはダイアゴナルトライアングルの抵抗線の上放れ地点で、

出来高が突然急増することが多い。


(中略)


エリオットはかつて、

出来高は波動原理のパターンとは独立した存在である

と述べたことがあった」

 

 

以上、『エリオット波動入門』より引用
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?elliot2014

 

 

《コメント》


以上の法則を箇条書きにまとめてみます。


●修正局面の後半に出来高が減少すると、
それは売り圧迫が弱まったことを示唆する。


●出来高が最低になる時点と相場の転換点はよく一致する。


●プライマリー段階以下の 通常の第5波では、
出来高は第3波のときよりも減少する傾向にある。


●プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する。


●プライマリー段階以上の 強気相場の終点では、
出来高が最も多くなる傾向になる。


●最終的に、平行なチャネルの上側ライン、
またはダイアゴナルトライアングルの抵抗線の上放れ地点で、
出来高が突然急増することが多い。

 

 

■はいはい、で、「プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する」・・・ってどういうことやねん?


まず、「プライマリー段階」について復習です。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2014/eli-cycle.png


こちらの過去ログをご覧ください。


●エリオット波動論再入門 10 波の段階(9段階) 【FX・株のテクニカル分析入門 第398号】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2015/01/_10_9_fx_398.html

●エリオット波動論再入門 15 Primaryとキチン循環 【FX・株のテクニカル分析入門 第403号】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2015/02/_15_primary_fx_403.html


プライマリー Primaryとは、

約3年~5年前後(約40ヶ月)の波動周期のことです。

いわゆる
・「キチン循環」(企業の在庫や投資額の変化により発生)
と一致する波動です。


キチン循環とは、
約40ヶ月周期の経済循環のことで、
アメリカの経済学者ジョセフ・キチン (Joseph Kitchin 1861-1932)によって、1923年にその存在が主張されました。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/Joseph-Kitchin.jpg


後に、経済学者シュンペーター(1883-1950)の
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/Joseph_Schumpeter.jpg


「景気循環の理論(Business Cycles)」(1939年)のなかで
「キチンの波」として紹介されて有名になりました。

この経済循環は、
企業の在庫や投資額の変化に起因すると言われています。

 


よって、

「プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する」

とは、すなわち、

「約3年~5年前後(約40ヶ月)の周期以下の波動では、
上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する」

ということです。

 

 

■はいはい、オカルトオカルト。


本当にそのような法則性が、現実のマーケットで機能しているのでしょうか。

次号で検証してみたいと思います。

 

 

なお、出来高というものはテクニカル分析の祖たる「ダウ理論」で

非常に重要な指標とされています。

興味のある方は、こちらの過去ログをご参照ください。

ダウ理論再入門 8 基本法則5 Volume Must Confirm The Trend
トレンドは出来高でも確認されなければならない
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2013/05/_8_5_volume_must_confirm.html

 


なお、チャートにつきまして、

エリオット波動理論では終値を重視します。

この点、為替の日足分析で注意すべき点として、

為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、

本質的に日足の始値、終値という概念がありません。


そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を

日足の終値にするのが良いとされています。


この点、

FXプライム byGMO
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DMM.com証券
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みんなのFX
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マネーパートナーズ
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(以上、すべて無料で使えます)

などは、日足の終値がニューヨーク終値なので

ローソク足確認用におすすめです。

 

 

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。

 

 

■テクニカル分析ツール

テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。

それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。

いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。

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フォーメーション分析入門
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正確な一目均衡表の表示が可能です。
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【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
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日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/

 


その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/

 


■ 次回予告


次回は、

エリオット波動論再入門 120 波動と出来高 10
プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する 検証編

をご紹介いたします。

 


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