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FX・株のテクニカル分析入門 第32号 
ストキャスティクス 
後編 秘伝の売買戦略

を発行致しました。

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以下は前号のバックナンバーです。


  
FX・株のテクニカル分析入門 第31号

ストキャスティクス 

前編 ストキャスティクスとスロー・ストキャスティクス


こんばんは。FXTECです。

いつもご愛読ありがとうございます。

今日は、世界中で人気の高いテクニカル指標

・ストキャスティクス 
 Stochastics 、
 Stochastic Oscillator

をご紹介します。

  

■ストキャス?何か聞いたことあるぞ

stochastic とは辞書的には「確率論的」「確率変数の」

という意味です。

テクニカルインディケータのストキャスティクスは、

米国のテクニカルアナリスト、

ジョージ・レーン George Lane(1939 - July 7, 2004)

GeorgeLane.jpg

によって1950年代に※広められた テクニカル指標で、

いわゆる「オシレーター(振り子)系」

のインディケータです。

※一説によると、レーンが発案したものではないらしいです。
http://en.wikipedia.org/wiki/George_Lane_(technical_analysis)
http://en.wikipedia.org/wiki/Stochastic_oscillator

  

一般には、売られ過ぎ状態からの反転、

買われ過ぎ状態からの反転という、

いわゆる逆張りの目安として人気があります。

  

■はいはい。で、具体的な作成方法は?

ストキャスティクスは、過去m日間における高値、安値に対して、

当日終値がどのような位置にあるのかを数値化することによって、

価格の推移傾向を判断しようとするもので、

0%から100%の範囲で推移します。

  
具体例 ドル円日足
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/ag734.JPG

ag734.jpg

   

    

●ストキャスティクスの作成方法

%Kと%Dという2つの数値を計算します。

・%Kの算出式
%K={ (C-Lm)÷(Hm-Lm) }×100%

C:当日終値
Lm:過去m日間の最安値
Hm:過去m日間の最高値

・%Dの算出式
%D=(Hn ÷ Ln)×100%

Hn:(C-Lm)のn日間合計
Ln:(Hm-Lm)のn日間合計

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/ag734.JPG

ag734.jpg

  

●スロー・ストキャスティクスの作成方法

SLOW%D(S%D、SD)という数値を算出します。

SLOW%D = %Dの p日間移動平均値

このSLOW%Dと、上記の%Dを表示した物が、

スローストキャスティクスです。

  

時々、ストキャスティクスのパラメータ期間を長くした物が

スローストキャスティクスであると勘違いしている方が

いらっしゃいますが、

ストキャスティクスとスローストキャスティクスは、

%Kを表示するか、SLOW%Dを表示するかの違いであり、

全くの別物です。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/ag734.JPG

ag734.jpg

  

スローストキャスティクスの方が、

ノーマルのストキャスティクスよりも動きが緩やかになっており、

売買サイン(後述)が外れることが少なくなっています。

このため、スローストキャスティクスを好んで使う人が多いようです。

  

■で、そのパラメーターm、n、pはどの値を入れればええんや?

このパラメーターですが、結論を言うと、

唯一絶対の答えはありません。

  

よく使われているのは、

m = 9
n = 3
p = 3

m = 14
n = 3
p = 3

(↑解説でよく見る値)

或いは

m = 5 
n = 3
p = 3
(MetaTrader、GFT DealBookストキャスファースト初期値)

或いは

m = 8
n = 3
p = 3
(GFT DealBookストキャススロー初期値)

或いは

m = 12 
n = 3
p = 3
(外為どっとコムの初期値)

が多いようです。

  
通貨ペアごとの最適な値は、ご自分で探していってください。

結構面白いです。

  

ちなみにこの点、日本でストキャスティクスを広めた立役者

医師トレーダーの田平雅哉氏は、スローストキャスティクスを

m = 42
n = 3
p = 3

で設定して実際のトレードで使っていたとされます。

田平氏の具体的な取引手法は、次号でご紹介します。

  

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。

  

■ テクニカル分析ツール

テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。

それぞれに利点があるので、

以下の6つを用途によって使い分けるのがいいと思います。

いずれも無料なので、いざというときの為にも、

6つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。

  
※ストキャスティクスは以下全てで表示できます。 

  
【1】 外為どっとコム リアルタイムチャート
一目均衡表、ポイント&フィギュア、ローソク足型を見るときは
ここのチャートを使っています。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設で無料で使えます。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2

  
【2】 MJ
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュースが表示できるのが便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
 

  
【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4

  
【4】 GFT DealBook
一目均衡表の表示が可能ですが、
日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
4時間足での表示がオススメです。
口座開設で無料で使えます。
   
  →GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei

  
【5】 CMC Markets-pro
世界中で多数の受賞歴を持つ、高機能チャート。
高度なバックテストが可能です。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?cmc

  
【6】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには特殊なカスタマイズをする必要があります。
→MetaTrader系業者さん http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?MT

  

■ 次回予告

次回は、ストキャスティクスを利用した

具体的な売買戦略モデル をいくつかご紹介します。

  

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