2013/02/07 (木)

21:00 英中銀政策金利
結果 0.50%  サプライズ無し
予想 0.50% 
現行 0.50%

21:00 英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド 
現行 3750億ポンド

     

21:45 ECB政策金利 
結果 0.75% サプライズ無し
予想 0.75% 
現行 0.75%

    

何のサプライズも無し

    

22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg

「インフレは今後数ヶ月2%を下回る見通し。」
インフレ圧力は引き続き抑制される見通し。」
「金融政策は緩和的。」
「ユーロ圏の景気低迷、2013年初めも続く見通し。」
「経済活動はその後、年内緩やかに回復する見通し。」
「期間3年の長期オペの早期返済は金融市場の自信回復を反映。」
「早期返済は銀行の判断によるもの。」
金融市場のセンチメントは改善している。」
成長見通しのリスクは引き続き下向き。」
「改革の遅れと地政学的問題が成長の主なリスク。」
インフレのリスクは概ね均衡。」
「物価の上振れリスクは税金と石油、下振れリスクは通貨高。」
「融資伸び悩み、現在のビジネスサイクル・信用リスクの高まり・バランスシート調整を反映。」
「過去の政策行動が実を結びつつある。」
「金融市場の状況と金融政策への潜在的影響を注意深く見守る。」
ユーロ高、ユーロ圏への信認のあらわれ。」
「為替レートはファンダメンタルズを反映すべき。」
ユーロの実質実効レートは長期的平均に近い。」
「為替レートは政策目標ではない。」
「為替レートは、成長の物価安定における重要な要素。」
「上昇が続くか見極める必要。」
「イタリア中銀はモンテ・バスキに関する全てのことを実施した。」
「EONIAの上昇に過度に神経質にはならない。構造的な要因も含めさまざまな要因が関連している可能性。」
中銀預金金利をマイナスにすることについて、理事会の立場は変わっていない。」
「ユーロに関して、ECBは他の国のような事はしていないが、政策は緩和的。」
「金利決定は全会一致。」
「金融状況の改善方法について討議。」
「独連銀総裁が中銀の独立性を懸念しているのは極めて正しい。政策がG20のコンセンサスを反映しない影響を為替に及ぼすのであれば、協議する必要。」

       

BOE金利は、

市場予想どおりの据え置きで

サプライズは全くなし。

  

ECB金利も、

市場予想どおりの金利据え置きで、

サプライズはまったくありませんでした。

     

その後のECB総裁ドラギ会見は、

好悪入り交じった内容となりました。

一方的に好材料とも、悪材料とも言えない内容です。

特にサプライズ的な発言もまったくありませんでした。

    

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、

ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、

・ドラギ会見で、乱高下の後、結局元の水準に戻る

となるのが自然に思えます。

   

少なくとも、

ユーロが一方的に上昇・下落するような

材料には思えません。 

   

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


            

5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利

fximgc0219.jpg

※このチャートを見る方法

日本時間22:30から、突如バブル崩壊相場の様相。

ドル高、円高。いつものパターン。

     

ユーロドル5分足

fximgc0220.jpg

    

まず、BOE金利、ECB金利ではほとんど動きませんでした。

サプライズの無い材料だったので、当然です。

    

その後、ドラギ会見開始と同時に、突然何かのスイッチが入りました。

対円以外でドルが暴騰。(ドル高)

同時に、対円でドルが売られ、クロス円は暴落。

   

いわゆる、ドル高円高で、クロス円は暴落となりました。

いわゆるリスク回避、バブル崩壊の値動きです。

バブル崩壊.jpg 

   

   

ドル安&円安→クロス円高騰:リスク選好:NYダウ上昇:バブル相場

ジュリアナ1.jpg 

ドル高&円高→クロス円暴落:リスク回避:NYダウ下落:バブル崩壊

バブル崩壊.jpg 

これがセットで動くのが、

現代の金融市場でお決まりのパターンになっております。

   

   

ドラギ会見は、ユーロ暴落のスイッチを押すような内容だったのでしょうか?

世界経済に冷や水をぶっかけるような、恐ろしい内容だったのでしょうか?

全くそんなことはありません。

  

ファンダメンタル分析、常識的に考えると全く理解できない値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

さて、場味の分析ですが、

好悪どちらとも言えない材料で、

マーケットはリスク回避の反応を示しました。

調整入りのようです。

ドル円も大きめの調整に入るかもしれません。

ドル円、その他クロス円に要注目です。

fximgc0223.jpg

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