日本時間  2017年3月9日(木)21:45発表

ECB政策金利 21:45
結果 0.00% 予想どおりのゼロ金利維持
予想 0.00%
現行 0.00%

   

資産購入枠

資産購入額は3月末まで月額800億ユーロを維持し、4月から12月まで月額600億ユーロ

(前回と同じでサプライズも無い)

    

■声明(フォワードガイダンス)

「金利は長期にわたり現行あるいはそれ以下の水準に留まる」

   

    

22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg

「金利は長期にわたり現行あるいはそれ以下の水準に留まる」
「QEはインフレが持続的に上昇するまで継続」
「基調インフレ圧力は引き続き弱い」
「大規模な刺激策の水準は依然として必要に」
「インフレ上昇はエネルギー価格の効果」
「世界経済に幾分かの回復の兆し」
「成長へのリスクバランスは改善」
「現在の政策姿勢は適切」
「新規のTLTROに関する議論なかった」
「量的緩和(QE)の拡大も出口も議論しなかった。」
「為替に関するG20の声明や自由貿易は非常に重要。」
「QEは時間的にも量的にも賢明。」

      

     

ECB政策金利は、市場予想どおりのゼロ金利据え置きでした。

量的緩和は、前回発表した内容を踏襲で特にサプライズ無し。

    

その後のドラギ会見も、基本的に暗く悲観的な内容でした。

   

今回のECB金利発表も、ほとんど良いところが無く、ほぼ総悲観の内容でした。

EUは、まだ底は脱していない印象です。

出口の無いトンネルをさまよっているようです。

   

グローバル的な視点で見ると、

米国は経済環境順調でQE終了、利上げサイクルに乗りましたが、

その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

ECB金利発表(&フォワードガイダンス)で、だめだこりゃとなってユーロ安

・ドラギ会見で、やっぱダメだコリャ、となりさらにユーロ安

となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。

            

少なくとも、ユーロ高になる材料とは思えません

        

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


     

5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間21:45 ECB金利

FXa001013

ユーロ狂い上げ。突然円安のスイッチオン。

  

ユーロドル5分足 この材料で、なぜマーケットはユーロ爆上げで反応したのか。

FXa001014

※このチャートを見る方法